伊藤園(2593)の株主優待は、自社製品です(権利確定月が4月銘柄)

伊藤園(2593)の株主優待は、自社製品です(権利確定月が4月銘柄)

「株主優待投資(イベント投資)に優位性はあるのでしょうか?」
で始まる優待検証シリーズの4月編を始めます。
※ 2月編は「あさひ(3333)の株主優待は、お買い物券です」から、3月編は「デサント(8114)の株主優待は、オンラインショップ商品の割引券です」からスタートしています。

4月に権利が確定する銘柄をランダムに抽出していきます。
1ヶ月後にデータ検証をします。

4銘柄目は、伊藤園(2593)です。
有名会社ですね。

週株! TAのイベント投資研究所

銘柄のステータス
株式会社伊藤園は、茶製品、野菜飲料、コーヒー飲料等を扱う飲料メーカーである。特に緑茶で有名です。

企業サイトの「トップメッセージ」を引用します。


伊藤園グループのビジネスモデルの根幹には、共有価値創造を実現するCSR/CSV経営があります。

 伊藤園グループのCSRでは国際規格ISO26000を活用しており、食料自給率向上、健康、食の安全、環境、水保全などの社会的課題の解決に取り組んでいます。この本業を通じたCSRに加えて、環境・消費者・コミュニティなどの経営上の重点事項には、当社の強みを活かしつつバリューチェーン全体を通じて、共有価値の創造(CSV)を目指す活動を展開しています。

 例えば、茶産地育成事業では地域の雇用を生み出し、活性化につながり、地域も生産者も元気になる一方で、当社も高品質な茶葉を安定的に調達でき、お客様に自信を持って安全でおいしい製品を提供しています。
 

トップメッセージ
 伊藤園HPより

要約すると、「色々な活動をし、賞をもらうなどの評価を得ている、だからその活動には価値がある」みたいなことが書かれてあります。

上記で引用したトップメッセージの始めには、
「経営とCSR/CSVの統合を図り、人づくりを重視し、世界のティーカンパニーを目指します」
と書かれていました。

解読に骨が折れます。


優待のほうは簡単ですので、優待内容の紹介にうつります。

伊藤園の権利確定日は、4月29日です。
権利付最終日は、2016年4月25日月曜日となります。

株主優待の内容は、以下の通りです。
伊藤園(2593)の優待内容(2016年01月22日現在)
必要株数 優待内容
100株以上 1500円相当の自社製品
1000株以上 3000円相当の自社製品
保有株数に応じて優待割引価格にて購入できるパンフレットもあります。
想像通り、お茶やジュースのセットです。
特別感はあまりありません。

利回りと売買最低代金等をみてみましょうか。
伊藤園(2593)のステータス(2016年01月22日現在)
利回り 売買最低代金 時価総額 市場 PER(予想) PBR(実績)
1.38% 289600円 2583億円 東証一部 29.2倍 1.99倍
市場の急落があったにもかかわらず、PER・PBRとも高い数値が出ています。前回取り上げたロックフィールドと同じですね。

人気のある銘柄なのでしょう。

有名企業なだけに、その人気が優待だけが要因ではないというのがポイントですね。
決算短信から
決算短信からもデータを抜き出します。

2年分の四半期ごとの売上と利益です。単位は百万円です。
伊藤園(2593)の売上利益(2016年01月22日現在)
決算期 売上 営業利益 経常利益 純利益
2016 2Q 124695 5725 5046 3315
1Q 128182 4289 4798 2391
2015 4Q 102245 3708 3518 3312
3Q 94444 -502 -308 -398
2Q 115152 5993 5937 3441
1Q 118700 2194 2082 937
2014 4Q 103845 5769 5565 3393
3Q 94926 870 835 378
1Q2Qがよく、3Q4Qがいまいちそうな傾向です。
1Qが5月6月7月、2Qが8月9月10月なので、気温が高いときほど売れるということでしょうか。

各四半期において、どの程度変化したのかを計算します。
伊藤園(2593)の売上利益変化率(2016年01月22日現在)
決算期 売上変化率 営業利益変化率 経常利益変化率 純利益変化率
2016 2Q 8.3% -4.5% -15.0% -3.7%
1Q 8.0% 95.5% 130.5% 155.2%
2015 4Q -1.5% -35.7% -36.8% -2.4%
3Q -0.5% - - -
2016年1Qがすこぶるよさげに見えますが、2015年1Qがすこぶる悪かった反動があっただけです。2015年1Qは、2014年の5月6月7月です。
消費税8%になったのが、2014年4月1日からでした。

2015年3Qの利益変化率が「-」となっているのは、前年の利益変化率がマイナスだったため、「-」と表記しています(4月優待分からです。それまでは、前年の数値のプラスマイナスに関係なく計算しています)

キャッシュフローの状況を見ます。
伊藤園(2593)のCF(2016年01月22日現在)
決算期 営業CF 投資CF 財務CF
2015 4Q 17751 -9242 -4835
2014 4Q 24300 -4598 -18147
バランスがいいですね。現金および現金同等物期末残高も増えています。


業績指標を計算します。

ROAは、総資産に対する経常利益の占める割合です。単位は、%。

アクルーアルズ(会計発生高)の計算式は、会計利益 – 営業CF です。アクルーアルズが大きいということは、現金化されていない利益が計上されていることをあらわします。
伊藤園(2593)の業績指標(2016年01月22日現在)
決算期 ROA アクルーアルズ
2015 4Q 4.1 -11013
2014 4Q 8.1 -11989
ROAの半減が気になります。経常利益が半分ちかく減ったのが要因ですが、経常利益・営業利益とも大きく減った理由を探さないと投資はしにくいです。


時価総額2000億円を超えている企業で名も通っています。優待は自社製品、と大変わかりやすい。人気もそこそこあることでしょう。

悪いわけではないのですが、強烈な引きもないのです。

判断に苦しむところです。


上記情報が参考になれば幸いです。


※権利確定月が3月の株主優待銘柄をランダムに選んでいます
※取り上げた銘柄については、買い推奨も売り推奨もしていません
※投資は自己責任でお願いします


伊藤園(2593) メモ(2015年01月22日現在)
F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7
-1 0 1 1 0 1 W


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